インプラント治療
インプラント治療
インプラント治療とは
現在一般的に臨床応用されているインプラントはスウェーデンの医師,Drブローネマルクが純チタンと骨が結合することを発見したことからその歴史が始まり,1965年より人間への応用へと発展していきました.40年以上の歴史の中で,組成,表面性状,形態など様々な研究が行われ,少しづつ改良が進められてきました.現在ではインプラントの長期経過も良好なことがわかってきており,先進国では歯を抜いた後の治療法としては第一選択とされています.
インプラントは何歳までできるの?
現在用いられているインプラントは非常に性能が良く,手術の際の侵襲も小さくなってきています.年齢制限はなく,少なくとも抜歯ができる程度に全身状態が健康であれば対応可能です.未成年の場合は顎の骨の成長が落ち着くのを待つために,少なくとも20歳以上まではインプラント治療は行いません.
喫煙はインプラントの成功率を大きく下げてしまいます.インプラント治療前の禁煙が望ましいです.
お身体の状態によっては,先に医科の担当医に問い合わせや治療を行う必要がある場合があります.糖尿病,高血圧,脳梗塞既往など,全身的な既往がある場合は必ず医科の担当医に対診を取り,連携して治療を行います.
当院のインプラント
インプラント自体や技術の進歩により寿命は長くなっているものの,現在は数多くのインプラントのメーカーがあり,製品のコンセプトや特徴も千差万別です.当院では,最も多くのエビデンスに支えられた世界的メーカー straumann®︎社製のインプラントを使用しております.
インプラント治療の流れ
抜歯前
インプラント治療を検討する場合は,抜歯前の検査が望ましいです.CT撮影を行い骨の高さ,厚み,神経や上顎洞での距離等を測定します.
抜歯後の骨の吸収を減らしたい場合は,リッジプリザベーションを行います.骨補填剤やバリアメンブレンを用います.すでに抜歯をしてしまった方でも対応可能ですので,ご相談ください.
シュミレーション
口腔内写真撮影やCT撮影,模型製作等を行って,最終的な被せ物の形から逆算してインプラントを埋める位置を決定します.
1次手術
インプラント体を骨の中に埋める手術です.局所麻酔での手術を行います.所要時間は一本の場合は30-60分程度です.骨の量が不足している場合は追加の骨増生手術が必要となります.
2次手術
結合期間を待ってからインプラントを口腔内に露出させます.2ヶ月半〜4ヶ月程度の結合期間が一般的ですが,症例によって適切な期間を選択します.
上部構造装着
型取りを行い,インプラント上部の被せ物を製作します.必要時は仮歯を製作し,審美性,清掃性,機能性の確認を行います.
メインテナンス
口腔内の健康を維持するために,噛み合わせのチェック,清掃状態の確認,ネジの緩みの確認等を行います.メインテナンスに応じていただけることを保証の条件にさせていただいております.